What is SAYAMA TEA

狭山茶ってなに?
他の日本茶と何が違うの?

狭山茶は、埼玉県南西部の入間市・所沢市・狭山市、および東京都西部を主産地とする煎茶です。 この地域では、茶の形状よりも味を重視した茶づくりを行ってきました。独特の仕上げ工程や、厳しい風土が特徴ある狭山茶の味をつくりだします。 また、茶業の形態としては「自園・自製・自販」形態が主流となっているのが特徴となっています。

  • 01

    狭山茶の歴史
    ― 発祥・衰退・再興 ―

    平安後期から興ったとされる河越氏の隆盛とともに茶づくりが盛んになるが、14世紀に河越氏が没落すると徐々に衰退していった。

    江戸中期までは、埼玉東部でおもに自家消費用として番茶づくりが行われていた。その後、新しい茶づくりの技法の研究や茶畑の改良の研究が進むと、埼玉県域の茶の主生産地は次第に東部地域から西南部地域へと移って行った。

    19世紀半ば以降、日本茶が海外貿易の重要輸出品目となると、狭山茶(当時は移送ルートから八王子茶という呼称でよばれていた)は、北米などに輸出されるようになる。明治8年には現在の入間市近在の有力茶業者により「狭山会社」が設立され、アメリカへの茶の直輸出業務や、製茶農業の育成を行った。
    「狭山茶」の名称はこの頃から定着していき、茶業組合も組織され、村々には製茶伝習所も開設された。
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  • 02

    寒冷な風土がつくる
    深い旨み

    狭山茶は主に埼玉西南部の「武蔵野台地」で多く栽培されている。この地域は年間降水量が多く、水はけがよいため「上湿下乾」というチャの木の栽培に適した条件が整っている。

    さらに、厳しい気候条件もとで育つチャの木は、収穫量(回数)が少ない代わりに葉が肉厚になり、旨み成分を多く含むようになる。このような風土的特徴が狭山茶の特徴の一つになっている。
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  • 03

    特有の仕上げ工程が
    生み出す香気

    狭山地域の茶づくりは、肉厚な茶葉を蒸すために通常の工程の2倍程時間をかける「深蒸し」という工程や、「狭山火入れ」とよばれる、通常10分程度のところを1時間以上かけて強く火入れするという独自の仕上げ工程がある。この「狭山火入れ」により、香気の高い茶が出来上がる。
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  • 04

    栽培から販売まで、
    一貫した茶づくりがおもしろい

    狭山地域の茶業の形態としては、農家が自ら栽培したチャを製茶し、販売までを一貫して行う「自園・自製・自販」形態が主流となっているのが特徴となっており、各茶園ごとに特色がでている。
    この「十園十色」の茶づくりがもう一つの狭山茶の特徴でもある。
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